福祉事業論 甲南大学・2011年秋学期 単位(2) 水曜日4限 講師:室田信一
| ::シラバス |
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| ::到達目標 |
| この授業は、社会福祉の実践に携わる専門職がどのような方法で社会に「変革」を生みだしているのか、またその際に専門職が抱える困難や葛藤とはどのようなものかについて理解を深めることを目標に設定する。受講生には福祉実践について分析する視角と方法を養い、福祉現場が直面する実態について自身の言葉で説明できるようになることを求める。 |
| ::講義方法 |
本講義は、福祉関係の各領域で活躍する実践者をゲストとして迎え、各団体の活動状況について学びながら講義を進める。受講生はテーマごとに班に分かれ、選んだテーマを担当するゲスト講師の講義をコーディネートする。 適宜、演習などを利用して、社会福祉実践を専門職の立場から理解するよう工夫する。 |
| ::授業計画 |
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| ::評価方法 |
平常点 【20点】 |
クラス全体の授業態度に対して、最大10点の評価をつけます。授業の進行を妨げるような行為、他の学生に迷惑となるような行為は控えてください。 出欠状況は、ワークシートや授業中のレポートの提出によって確認します。 ゲスト講師による講義の機会が多くなりますが、積極的な参加を評価します。 |
提出物(グループプロジェクト) 【30点】 |
クラス全体をゲスト講師のテーマに沿って21の班に分けます。各班は、選んだテーマを担当するゲスト講師の講義をコーディネートします。(詳しくは「授業のコーディネート方法」を参照) 各班は、コーディネートした授業終了後2週間以内に、担当したテーマに関するレポートを班で1部提出してください。レポートの分量はA4で3枚以内。ゲストによる講義内容とそのテーマに関して調べた内容についてまとめること。
※どのグループにも所属していない受講生は次の課題を12月14日までに提出すること: 『ソーシャルワーカーのジレンマ』(筒井書房)から2つの章を選び(養成現場でのジレンマの章とソーシャルワーカーのジレンマ再考の章を除く)、各章のソーシャルワーカーが抱えるジレンマの差異と共通性についてA4用紙2枚以内で考えをまとめなさい。
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期末レポート 【50点】
提出期限 1月11日
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学期を通して学んだ内容をふまえて、次の2つのテーマのいずれかについてA4で3枚〜5枚のレポートをまとめること。レポートには写真や挿絵、図表などを用いても構いません。
テーマ1:社会福祉実践とジレンマ 専門職が人を援助するときにどのような葛藤が生じるのか。社会福祉の倫理綱領などを参考に、専門職はどのような状況で、何に対して葛藤を感じているのか。また,いかにしてその葛藤を克服しているのか、もしくは克服できていない葛藤とはどのようなものか。
テーマ2:社会福祉実践と変革 社会福祉の専門職は「変革のための仲介者(change agent)」と定義されるが、変革にはどのような種類があり、専門職はいかに変革を促しているのか。日本社会が現在抱えている様々な困難を克服するには、どのような変革が必要で、そのためにはどのような社会福祉の実践が求められているのか。 |
| ::参考書・おすすめ図書・映画 |
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【参考書】ソーシャルワーカーのジレンマ―6人の社会福祉士の実践から(筒井書房) 著:本多勇ほか |
福祉の現場で実践に携わる6人のソーシャルワーカー(社会福祉士)が、日々の業務から感じた葛藤や悩みをもとに書かれた本です。著者は障がいや高齢、子育て、路上生活者支援など様々な分野での実践に基づいて本書を執筆しているので、学期中にお迎えするゲスト講師の話を聞く上で参考になるでしょう。人を支援するということには、これほど葛藤がはらんでいるものか、その奥深さを学んでほしいと思います。
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【おすすめ図書】チェンジメーカー―社会起業家が世の中を変える(日経BP社) 著:渡邊奈々 |
英語でソーシャルワーカーのことをチェンジ・エージェント(change agent)と表現しますが、それはソーシャルワーカーが、社会やコミュニティ、人々の関係性の中に「変革」をもたらす存在であることを期待されているからです。チェンジメーカーとは、世の中に「変革」を作り出す人たちのことです。ここでは、そうした人たちのことを社会起業家と呼んでいますが、コミュニティ単位でそうした「変革」を創り出す人こそコミュニティワーカーなのです。 どの社会起業家たちも、最初は目の前のクライアントが抱えている問題をどのようにして解決できるかという問いに答えることから出発している点に注目し、彼ら彼女らが、どのような方法やアイデアを駆使して「変革」を現実のものにしたのかを読み取ってください。
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【おすすめ映画】エリン・ブロコビッチ(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント) 監督:スティーヴン・ソダーバーグ |
| ひょんなことから弁護士のアシスタントとして工業排水汚染の問題に巻き込まれたエリンは、調査をしているうちに被害者側の悲惨な状況に気づき、 巨大エネルギー会社を相手取り、被害者側の代弁者としてコミュニティをまとめ、裁判に持ち込みます。専門職ではないエリンが、専門職(弁護士)以上の活躍を見せ、コミュニティをまとめていく中から、専門性とは何かについて考えさせられる作品です。 |
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| ::おすすめ映像 |
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| ::リンク |
| ◆本講義に関するリンクを掲載しています |
コミュニティワークにおける援助技術を考える上でもっとも一般的な教科書です。社会福祉士の受験を考えている人はぜひ購入を考えてみてください。
この教科書は「相談援助の理論と方法Ⅲ(植田先生担当)」でも使われますが、特に第4章「コーディネーションとネットワーキング」、第5章「相談援助における社会資源の活用・調整・開発」、第10章「ケースカンファレンスの技術」、第11章「相談援助における個人情報の保護」、第12章「相談援助における情報通信技術の活用」、第13章「事例研究・事例分析(一部)」については、この授業のなかで詳しく触れます。教科書の内容を鵜呑みにするのではなく、常にクリティカルな視点でよむように心がけてください。
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最終更新 2012年 1月 25日(水曜日) 19:29 |