勝手に世界のSWアナリシス

たまたま知人を介して紹介された日本で福祉を学んだ人に、僕の母校であるハンター大学ソーシャルワーク学部 てコミュニティーオーガナイジングを学ぶことについて質問されたので、COとは、またその流れを説明しようと思い、勝手に今日の世界のSWの現状のような のを書いてみました。自分の把握していない部分は多々あると思いながらも、今の自分が知っていることを残しておくことはいいことだと思う。よって以下に記 します。せっかくブログなのだからこれを多くの人に手直ししてもらえたら嬉しいと思いながら。
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世界のソーシャルワークの形態を大きく分けるとイギリスからの流れで始まったアメリカ式のソーシャルワークとドイツを源流にして北欧に流れていったドイツ式とに分けることができると思う。
そこにはもちろん政治背景や時代背景があるわけですが、どちらも甲乙つけがたい福祉形態になっています。

メリカ的な社会福祉は住民・市民・当事者牽引型の福祉といえます。これはコミュ ニティーアクティビズム色が強く、イギリス・アメリカ型の民主主義枠組みのなか、市民が主体となって生活の質の向上及び社会的弱者の社会的地位と保障制度 向上を求めるという要素が強くなっています。ちなみに日本は戦後アメリカ的な民主主義の基盤を構え、同時にアメリカ的な社会福祉制度を広く導入していま す。
方、ドイツ型の福祉は、僕も決して詳しくはありませ んが比較的政府が中心となって福祉を 提供する形を取っているようです。特に北欧、スウェーデンの社会主義的な福祉保障制度は有名ですよね。これは、たとえば東西ドイツが合併したことなどの経 緯を経て、国の方向性としては経済的に世界をリードするよりも安定を求め、国民の生活の質の向上の方にフォーカスを持つと言う背景があって出来上がった仕 組み と思われます。日本は高度な経済成長を経て社会主義国的な福祉を擁しましたが、近年経済の落ち込みと共に、そのまま安定を求める政治よりも、国を再興する 政治に動いていると思います。これに関してはさまざまな意見があると思いますが、この方向性と共に社会福祉も変化せざるを得ないのが現状でしょう。さらに、付け加えると、2000年の社会福祉法の成立を機に地域福祉及びNPOを支援する方向で大きく動き出しているように思えます。これは、どんどんアメリカ的な当事者主体の福祉になってきてる流れと受け取れます。

の当事者主体の福祉では、たとえば障害者福祉だとしたら、障害者達とその家族が「コミュニティー」としてまとまり、福祉制度なり、社会制度なりの改革を訴 えるこ とで向上を計れます。もちろんその背後には選挙制度、代議士制があり、アド ボカシーというものが必要になってきますが、そういったことを踏まえて、大きな意味で、コミュニティー全体、しいては社会全体が向上するためにコミュニ ティーオーガナイザーが必要になってきます。日本は今まで社協が中心となって政府の代弁者として福祉会を率先してきましたが、今日、社協への政府からの資金的な援助は底打ち状態で、このままでは日本の福祉はますます低クオリティーになってしまうという見方が強まっています。
一方、アメリカでは障害者団体が70年代、80年代にアドボカシーとコミュニティーオーガナイジングを繰り広げた為、ノーマライゼーションに関しては相当進んでいますが、福祉システムが充実したカナダでは、(カナダは国民健康保険制度があるけどアメリカにはない)障害者福祉に関してはまったく遅れを取っています。これは明らかにアドボカシーがなされなかったことによる結果です。

といったように、当事者主体の福祉はコミュニティーオーガナイジング及びアドボカシー無くしては成り立たないことは否めません。
も、こういった政治的な圧力をかける以外にもTさんの言ってるまちづくり的な要 素も大いに含まれてきます。今までも社協を中心とした福祉では、コミュニティーセンターや、ボランティア活動を通じてまちづくりをしてきたわけだけど、 これからは社協以外のNPO、自治体が中心となってまちづくりをする方向性が強まると思います。
キーワードはコミュニケーションとネットワークと人間性でしょうか。
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CO道

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